この記事では次のことが解決できます。
- 米の高温障害の具体的な対策方法ってなに?
- 短い文で教えてほしい。
- 基本的には何したらいいの?
基本的な高温障害対策
最も簡単な方法は次の3つです。
対策方法 | 内容 | 効果 |
---|---|---|
高温耐性品種の選択 | 「にこまる」「つや姫」など高温に強い品種を選択 | 高温条件下でも品質・収量を維持 |
適切な追肥 | 登熟期直後に窒素肥料を適量施用 | 白未熟粒や胴割粒の発生を抑制 |
水管理の徹底 | 深水管理(5cm以上)、夜間かん水の実施 | 根の温度上昇防止、登熟促進 |
具体的な高温障害軽減対策
私も実践したことある、より具体的な対策です。
対策項目 | 具体的な方法 | 期待できる効果 |
---|---|---|
移植時期の調整 | 出穂期を7月末~8月初旬の高温時期を避けて遅植え | 登熟時の高温回避、玄米品質向上 |
穂肥の適正施用 | 出穂前12~15日に速効性窒素を10a当たり1~2kg施用 | 乳白粒・背白粒発生率の低減 |
間断灌漑の実施 | 出穂期以降30日まで間断灌漑、早期落水を避ける | 土壌酸素供給、品質低下防止 |
ケイ酸資材の施用 | 高温期にケイ酸資材を施用 | 光合成能力維持、水分経済改善、倒伏防止 |
根圏域の確保 | 作土深を15cm以上確保 | 胴割粒・乳白粒の発生を抑制 |
適期収穫 | 登熟積算温度や帯緑籾率を確認して収穫 | 胴割粒発生防止、品質確保 |
ケイ酸資材の効果的な活用法
その中でもケイ酸資材は効果的でした。
特に周りの農家で、3年以上使っている人の田んぼは、特に高温障害の被害も少なく真似したのがきっかけです。
ケイ酸資材の効果 | 具体的な利点 |
---|---|
光合成能力の維持 | 高温下でも葉の光合成能力を維持し、登熟を促進 |
水分経済の改善 | 水分を効率的に利用 |
病害・倒伏の予防 | 茎葉を強化し、病害や倒伏を防止 |
品質劣化の防止 | 玄米の品質低下を防ぎ、商品価値を維持 |
まとめ
高温障害対策のポイントまとめ
対策項目 | 重要なポイント |
---|---|
高温耐性品種の選定 | 地域に適した高温耐性品種を選ぶ |
施肥と水管理の最適化 | 窒素の適正施用と深水管理を徹底 |
ケイ酸資材の活用 | 光合成維持し、品質保持に有効 |
適期の収穫と乾燥作業 | 胴割粒を防ぐために積算温度を確認して収穫 |
これから高温障害は農業の課題の一つになると思います。土地によって気候は違いますが、生産する思いは一緒です。乗り切っていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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