最近、「暑さでお米の出来が悪い」という声をよく聞きます。
先日も知人から「高温障害って言われたけど、何をすればいいの?」と相談を受けました。
この前編記事では、お米の高温障害について、原因や症状をわかりやすく解説します。
後編では具体的な対策方法を紹介しますので、合わせてご覧ください。
お米の高温障害とは?
そもそも?なんだ?を整理してみます。
高温障害の発生条件
発生条件 | 影響 | 農家の実体験 |
---|---|---|
日中の気温が35℃を超える | 米粒の品質低下、収穫量の減少 | 暖かい地域では、気温が2℃上昇すると発生 |
夜間の気温が30℃を超える | 白未熟粒・胴割粒の発生 | 20日間のうち4日連続で高温が続くと発生 |
出穂後10~20日間の異常高温 | 光合成低下、登熟不良 | 特に7月や8月の高温時にリスクが高まる |
詳細な情報は農林水産省で公開しています。
https://www.maff.go.jp/kinki/tiiki/hyogo/p_repo/2025/attach/pdf/kouonsemina-1.pdf
高温障害が引き起こす主な症状
具体的な症状は次の3つです。
症状名 | 特徴 | 影響 |
---|---|---|
白未熟粒 | 米粒が白く濁る | 炊飯時の粘りや甘みが低下、一等米の減 |
胴割粒 | 米粒に亀裂が入りやすくなる | 精米時に割れやすく、一等米の減 |
収量の減少 | 全体的な収穫量が減少 | 収益の低下や販売価格への影響 |
まとめ
高温障害は近年の気候変動の影響で、ますます身近な問題となっています。
しかし、発生条件や症状を正しく理解することで、適切な対策を講じることが可能です。
次回の後編記事では、高温障害を防ぐための具体的な対策方法を詳しく解説します。
「高温障害の対策方法」の記事もぜひご覧ください!
[…] 参考【前編】お米の高温障害とは?原因と症状を徹底解説! […]