「庭の柿、ちょっと切ってみようかな?」
私が始めたきっかけは、こんな軽い気持ちからでした。
実際にやってみるとこれが思った以上に奥深い!
品種や地域によって剪定の方法が異なるだけでなく、木の状態や成長段階によっても剪定のやり方が変わるんです。
私は3軒の柿農家に教わりながら試行錯誤を繰り返し、「共通点」を見つけました。
本記事では、その経験をもとに、初心者の方でも取り組みやすい冬の柿の木の剪定方法を分かりやすく解説します。
柿の剪定の目的や必要な道具、具体的な手順、そして剪定後の管理までを網羅した内容です。毎年安定して甘くて美味しい柿を収穫したい方は、ぜひ参考にしてください!
1. 【ノコギリ】で不要枝の除去
最初にノコギリを使って不要な枝を取り除きます。
細い枝から始めると労力がかかるため、太い枝の除去から進めるのがおすすめです。
基本的には枝の根本から切除します。これを「間引き剪定」といいます。
切るべき枝4選
どういった枝から除去すべき?については次の通りです。
①高すぎる枝
- 脚立に乗っても届かないような高い枝は、必ず根元から切りましょう。
- 長年剪定していない木では特に多いですが、思い切って切ることで日当たりが良くなり、収穫が楽になるメリットがあります。
- 私の経験では、これが最も大きな効果を生みました。
②徒長枝(真上に勢いよく伸びる枝)
- 特に指より太い徒長枝は栄養を大量に奪うため、必ず除去してください。


③内向枝(木の中心→内側に向かう枝)
- 日当たりが悪くなる原因となるため切ります。
- プロの農家では、この枝に実をつける場合もありますが、初心者は避けた方が無難です。


④枯れ枝や病害虫に侵された枝
- 健康な枝に栄養を集中させるため、枯れた枝や害虫被害のある枝も忘れずに除去しましょう。
2. 【剪定バサミ】で結果母枝の選定
柿の実は、今年伸びた枝の先端3~5節目に実をつけます。
そのため、今年伸びた良い枝(通称:結果母枝)を選び、不要な枝を切除して栄養を集中させることが重要です。
結果母枝の選び方
①幹から45度の角度で伸びる枝を探す
幹に対して45度で伸びる枝が結果母枝として理想的です。1~2本を見つけましょう。


②枝の色で判断する
今年伸びた枝は色が異なるため、色で判断すると選びやすいです。
私も最初は迷いましたが、色に慣れると分かりやすくなります。
少しオレンジ色の枝が今年伸びた枝です(それ以外は白っぽい枝)。


結果母枝を選んだ後
今作業が一番大事です。
①不要な枝を思い切って切除する
結果母枝に栄養が集中するように、周囲の枝を8割ほど切除します。
「そんなに切って大丈夫?」と思うかもしれませんが、枝を残しすぎると栄養が分散し、果実の品質が低下するので注意してください。


②下向きの枝(下垂枝)は真っ先に切除する
下向きに伸びた枝は果実がつきにくいため、最優先で切除しましょう。


余談
夏の剪定が形を整える
結果母枝を充実(栄養を蓄える)させるには、夏の剪定が欠かせません。
夏の時期に形を整えることで、秋冬の剪定がスムーズになります。
3. よくある質問:「枝の切り戻しは必要ないの?」
教科書や雑誌でよく見る切り戻し(切り戻し剪定)。
前年に果実をつけた結果枝を1~2節分ほど切り戻すことで、新しい芽の発生を促し、翌年の安定した実付きが期待できます。
しかし、この作業は慎重に行わないと逆効果になることがあります。
初心者の方がよく間違えるポイントです。私も間違えました。
「毎年剪定しているのに実がつきません!」という方の多くが、この切り戻しを行っているケースが見られます。
そのため、初心者には切り戻しは推奨しません。剪定に慣れてから取り入れるのが良いでしょう。
「なぜ実がつかないのか?」と言うと、前条で述べた「柿の実は、今年伸びた枝の先端3~5節目に実をつけます。」という特徴があり、その部分を切ってしまっているので実がつかないことが多いです。
4.切り口の保護
剪定後、特に太い枝を切った場合は、切り口を保護することが大切です。
- 癒合剤の塗布
切り口から病原菌が侵入するのを防ぐために、必ず癒合剤を塗布してください。
私は「トップジンM」を数年愛用しており、効果を実感しています。
これらの手順をしっかり行えば、柿の木は健康を保ち、毎年豊かな実りを期待できます。ぜひ参考にして、剪定に挑戦してみてください!