毎年、慣行の栽培歴通りに農薬を散布しているのに、被害が止まらないカメムシ被害。
もう限界…そう感じた昨年、私は専門家に助けを求め徹底的に対策を講じました。
その結果、被害を最小限に抑えることができたので、今回その方法を整理してみます。
また、参考になった記事のリンクも貼り付けておきます。
カメムシ対策で重要な2つのポイント
柿のカメムシ対策で抑えておきたいのは、次の2点です。
- 農薬をまくタイミング
- 使う農薬の種類
この2つを的確に実行することで、効果的な防除が可能になります。以下に詳しく解説します。
1. 農薬をまくタイミング
カメムシの防除タイミングは、大きく2つに分けられます。
A. カメムシの成長期
成長期には3つの段階があり、その成長過程を意識して農薬を使うことが大切です。
特に、成虫になる前の1と2の段階で的確に殺虫することがポイントです。
- 幼虫孵化期(春〜初夏)
- 若虫期(初夏)
- 成虫前期(夏の初め)
B. カメムシの飛来期
成虫が飛来し、一時的に急増する時期(夏〜秋)です。
これは、園内にいなくても他の園地や山からくるので、避けようがありません。
瞬間的に多くなるカメムシを迅速に駆除するため、即効性のある農薬を使い被害を最小限に抑えます。
2. 使う農薬の種類
状況に応じて、次のように使い分けるのがポイントです。
- A. 成長期には残効性が高い農薬を使用:長期間にわたり効果が持続し、繁殖を抑制できます。
- B. 飛来期には即効性が高く残効性が低い農薬を使用:急激な被害に対応し、速やかに成虫を駆除します。
農薬と時期
以下は、私が実際に使用して効果があった農薬リストです。
これは、別サイトで整理している人がいたので、その記事を参考にしました。
残効性の高い農薬(使用時期 4月7月8月)
モスピラン顆粒水溶剤
スタークル顆粒水溶剤
即効性の高い農薬(使用時期6月8月必要に応じて追加散布)
アディオン乳剤
キラップフロアブル
注意点: 農薬使用回数の管理
農薬の成分が重複すると、規定回数を超えてしまう可能性があります。使用回数を記録し、計画的に散布することが重要です。
おわりに
カメムシ被害は農家にとって大きな悩みの一つですが、適切な農薬の選択とタイミングを徹底することで被害を最小限に抑えることが可能です。
昨年の経験から痛感したのは、焦らず計画的に対策を行うことが最善策ということです。
「今年こそはカメムシに負けたくない!」という思いを胸に、ぜひこの記事を参考にしてみてください。一緒に大切な柿を守りましょう!