イネ稲こうじ病

稲に黒い丸や茶色の丸い斑点がついていて驚いたことはありませんか?それは「イネ稲こうじ病」と呼ばれる病気の可能性があります。イネ稲こうじ病は、稲の健康に影響を与える病害で、適切な管理を行わないと収穫量に大きなダメージを与えることがあります。

イネ稲こうじ病とは?

イネ稲こうじ病は、イネに病原菌が感染することで発生する病気です。この病気が進行すると、稲の葉や穂に黒い斑点や茶色の斑点が現れます。これらの斑点は、見た目が異様なだけでなく、光合成の効率を低下させ、最終的には稲の成長を阻害します。

発生の原因

イネ稲こうじ病は、特定の気象条件や農業環境によって発生しやすくなります。高温多湿の環境や、過剰な窒素肥料の使用が病気を引き起こす原因とされています。また、病原菌は水や風を通じて広がりやすいため、他の稲にも感染が広がるリスクがあります。

症状と診断

イネ稲こうじ病の主な症状は、次の通りです

  • 黒い丸い斑点:葉や穂に小さな黒い丸い斑点が現れます。
  • 茶色の斑点:斑点が成長すると、黒から茶色に変わることがあります。
  • 葉の黄変:病気が進行すると、葉が黄変し、枯れてしまうこともあります。

これらの症状が見られた場合は、来年の作付け時に気をつけることがあります。

今年は間に合わないことが多いです。

対策と管理方法

私が実践した確認した具体的な対策は、次の2つです。

1. 農薬

  • モンガリット粒剤
    収穫の30日前までが散布の期限なので、収穫期が近づいたら散布は行いません。
  • Zボルドー粉剤DL
    出穂の10日前までに散布します。発病が目視で確認される時期には遅いため、次の年からの予防に適しています。
  • 個人的見解
    私の経験では、モンガリットよりも銅材の方が効果が高かったです。散布するのが大変でしたが、しっかりと防除できました。

2. 土壌改良材

  • 転炉スラグ
    10アールあたり300kgが目安で20kgの肥料袋が15個必要。
  • 生石灰(粒状苦土生石灰)
    10アールあたり100kgが目安。20Kgの肥料袋が5袋必要です。代かき前が良いかと。

まとめ

イネ稲こうじ病は、稲の成長に大きな影響を与える病気です。しかし、早期発見と適切な管理を行うことで、病気の拡大を防ぎ、収穫へのダメージを最小限に抑えることができます。稲に黒や茶色の斑点が見られたら、早めに対策を講じるようにしましょう。