【完結】いちごの農薬 重曹で洗う?

この記事ではこんなことがわかります

  • イチゴの農薬は本当に多いの?
  • 日本の農薬って安全なの?
  • 子どもにも安心して食べさせるための対策はある?

1. イチゴの農薬って本当に多いの?

結論から言うと

イチゴは農薬を使うことが多い作物です。
なぜかというと、イチゴはとてもデリケートな果物で、カビや虫の被害を受けやすいためです。


結果として、防除のために複数回農薬を使用するケースが多くなります。

では、その日本の農薬は安全なのでしょうか?

2. 日本の農薬基準はどうなっている?

農薬の使用に関して非常に厳しいルールがあり、それを定めているのが「農薬取締法」という法律です。

登録・使用・安全まで、すべてが法で管理

農薬はすべて「農薬取締法」に基づいて登録され、使用方法(いつ・どれくらい・どんな作物に)もラベルで細かく指定されています。
農家はこのルールを守って使用する義務があり、違反すると罰則の対象となります。

そもそもこの基準を守るのは絶対です。

項目内容
法律「農薬取締法」に基づき登録・管理され、ラベル通りに使う義務
安全収穫時には分解され、基準値以下になるよう設計されている
違反使用基準を守らないと法律違反・罰則対象
検査各地で残留農薬検査も実施されている

残留農薬の「基準値」は安全なの?

農薬が残っていると「体に悪いのでは?」と心配になりますよね。私も心配でした。
調べてみると、日本の残留農薬の基準値は、驚くほど厳しく設定されています

  • 基準値は「ADI(許容一日摂取量)」をもとに、安全係数(100分の1など)をかけて設定
  • 「一生毎日食べ続けても影響が出ない」とされる量の、さらに下

つまり、基準を守っている限り、健康への影響はないと考えられています

3. それでも不安な人へ

「それでもやっぱり不安…」という人も多いですよね。

特に子供に食べさせる時は、1番気を使います。

私に寄せられる質問でも1番多いです。

実は、農薬の多くは“洗うことで落とせる”ことが、科学的にも明らかになっています。

重曹でリンゴを洗うとどうなる?

アメリカ・マサチューセッツ大学の研究(2017年)では、農薬を塗布したリンゴを次の3つの方法で洗浄し、その効果を比較したそうです。

洗浄方法農薬の除去効果
重曹水(15分浸け置き)表面の農薬をほぼ完全に除去
水道水部分的に除去
漂白剤水(商業用)部分的に除去

この研究により、重曹などアルカリ性の溶液が、農薬を最も効率よく除去することがわかりました。

また、一部の農薬は皮の中に浸透してしまい完全には落とせないものの、
表面に付着した残留農薬のほとんどは洗浄で減らせるというのは安心材料です。

4. 家庭でできる安心対策

こうした研究結果をもとに、家庭でもできる農薬対策として注目されているのが、アルカリ性洗浄剤です。

昔からあるものは、ホタテのチカラくん。ですかね。

私も使ったことがあります。

ホタテのチカラくんって?

  • ホタテの貝殻を焼いて作った天然素材の粉末
  • 水に溶かすと強アルカリ性の洗浄水に
  • 食品添加物としても認可されているので安全
  • 農薬、ワックス、雑菌などを浮かせて落とす効果あり

使い方は簡単!

  1. ボウルに水を張る
  2. ホタテのチカラくんを適量入れる
  3. イチゴを3〜5分ほど浸ける
  4. 軽くすすいで食べるだけ!

白い汚れが水に浮いてくることもあり、「こんなに落ちるの?」と驚かれることもあります。

5. まとめ

最後にまとめです。

  • イチゴは農薬を使う機会が多い作物
  • 日本では厳しい法律のもとで管理されており、残留農薬の基準も非常に安全
  • 不安な場合は、アルカリ性剤で洗うのが有効

「農薬=危険」ではなく、「正しく使われ、正しく対処すれば安心」ということが大切です。

完全にやめたい場合は有機、オーガニックといった食品を選ぶのが1番効果的ですね。

しかし、金銭的にも高く、品数も少ないので、中々難しいですよね。

農薬の効果をしっかり理解して、向き合って生活していかないといけない時もあるので、少しでも参考になれば幸いです。

因みに、農薬を撒く側(農家)は1番農薬の被害を受けていると言われているそうです。