サトウキビ農家の方とお話しする機会がありました。
その中で驚いたのが、「茶色の砂糖と白い砂糖、実は栄養に大きな違いはないんよ。」という話。
私もそうでしたが、「茶色=ヘルシー」というイメージを持っていませんか?
実はそのイメージ、少し誤解かもしれません。
調べてみたので整理します。
この記事でわかること
- 砂糖の種類と特徴(厳選6つ)
- 茶色と白の砂糖の違い
- 「白砂糖は漂白してる」って本当?
主な砂糖の種類とその特徴
よく使う砂糖の種類はこんな感じです。
砂糖の種類 | 原料 | 特徴 | 向いている用途 |
白砂糖 | サトウキビ、てん菜 | クセがなく、純度の高い甘さ | 料理全般、お菓子作り |
三温糖 | 白砂糖を再加熱 | 独特のコクと香ばしさ | 煮物、照り焼きなど |
てんさい糖 | てん菜(ビート) | オリゴ糖を含み、優しい甘さ | 健康志向の料理、飲み物 |
黒糖 | サトウキビ | ミネラル豊富で深いコク | 和菓子、煮物、飲料 |
きび砂糖 | サトウキビ | 自然な風味と淡い色合い | 日常の料理、お菓子作り |
和三盆 | サトウキビ(竹糖) | きめ細かく上品な甘さ | 高級和菓子 |
茶色と白の砂糖、栄養差は「わずか」
たしかに、茶色い砂糖(黒糖や三温糖)にはミネラルが含まれています。
でも、砂糖を使う量ってせいぜい1回に数グラム程度。
その中のミネラル量は、ほとんど誤差レベル。
つまり、「茶色だから体にいい」「白は悪い」とは一概に言えないというわけです。
私も聞いて驚きました。
ミネラルはどれくらい?
例としては次のとおりです。(100gあたりの目安)
砂糖の種類 | カルシウム (mg) | 鉄 (mg) | カリウム (mg) | 特徴 |
白砂糖 | 1mg未満 | 0.01mg未満 | – | 精製度が高く、ミネラルほぼなし |
三温糖 | 20~30mg | 0.3~0.5mg | – | 加熱によるミネラル残存あり |
黒糖 | 80~120mg | 1~2mg | 500~800mg | 非精製でミネラルが豊富 |
日常的な使用量では栄養源としての意義は限定的。
白砂糖は「漂白している」って本当?
よくある疑問:「白砂糖って漂白されてるから体に悪いんじゃないの?」
実はそれ、ちょっとした誤解だそうです。
誤解 | 実際の工程 |
漂白剤を使っている | × 使用していません |
白くするために薬品を使う | × 活性炭やイオン交換樹脂で「ろ過」するだけ |
白=不自然 | × 結晶が光を反射して白く見える自然現象 |
つまり、白砂糖は薬品で漂白されていないのです。
これも驚きでした。
「精製=悪」でもない理由
たしかに精製によってミネラル分は減りますが、それによる健康被害があるわけではありません。
白砂糖のメリット
• クセがなく使いやすい
• 保存性が高い
• 仕上がりがきれい(特にお菓子)
どんな砂糖を選べばいい?
選ぶ基準は「栄養」より「風味」や「用途」に注目するのがおすすめです。
こんなときに | おすすめの砂糖 |
クセのない甘さがほしい | 白砂糖、グラニュー糖 |
コク・香ばしさを出したい | 三温糖、きび砂糖 |
自然な風味を楽しみたい | 黒糖、和三盆 |
健康に良い砂糖はないの?
健康を意識した、砂糖を選びたいの!
私も最終的にはそこに辿り着きました。
表で効果についても整理したので、次の記事にまとめます。
まとめ
• 茶色と白の砂糖の栄養差はごくわずか
• 白砂糖は漂白されていない(薬品不使用)
• 使い方や風味で選ぶのが賢い砂糖の選び方
今度スーパーで砂糖を選ぶときは、
「色」や「イメージ」ではなく、自分の目的やレシピに合わせて選ぶといいかもしれません。