【完結解説】「しそ」と「大葉」の違いとは?

この記事では、次の疑問が解決できます。

  • 「しそ」と「大葉」って何が違うの?
  • スーパーや飲食店ではどう使い分けているの?
  • 青じそ・赤じそ・大葉ってどうつながってるの?

「しそ」と「大葉」、どちらもよく目にする言葉ですが、
違いを正しく説明できますか?

私は以前、「え、大葉ってしそじゃないの?」と聞かれて言葉に詰まったことがあります。
調べてみると、意外にも「なるほど!」と納得できる明確な違いがあったんです。

この記事では、その違いや背景をわかりやすく解説します。

結論:大葉は「青じその葉」

まず結論からお伝えします。

  • 「しそ」=植物全体の名前
  • 「大葉」=青じその“葉の部分”を指す流通上の商品名

つまり、「大葉」は「しそ」という植物の一部、という位置づけです。
スーパーなどでよく見かける「大葉」は、「青じその葉」のことを意味しています。

全部ではなく
葉の部分=大葉

図解でサッと理解!

このように、「大葉」は青じその一部分なんです。

コピーする編集する【しそ】
├─ 青じそ(爽やかな香り、薬味や刺身のつまに)
│   └─ 大葉(青じその葉の商品名)
└─ 赤じそ(梅干し・ふりかけ・ジュース用)

「しそ」とは?──植物全体の総称

そもそも「しそ(紫蘇)」とは?シソ科シソ属の植物全体を指す言葉です。
葉だけでなく、「芽(芽じそ)」「花(穂じそ)」「実(実じそ)」など、すべてを含みます。

大きく分けて以下の2種類があります。

  • 青じそ:緑色で香りがよく、薬味やてんぷら、サラダなどに広く使われます。
  • 赤じそ:赤紫色で、梅干しの色づけや赤じそジュース、ふりかけなどに利用されます。


実は「しそ」は、古くから日本で薬草や香味野菜として親しまれてきました。奈良時代には薬用植物として記録があり、食欲増進や解毒、抗菌作用があるとされ、最近では抗酸化成分「ロスマリン酸」が注目され、美容や健康への効果も期待されています。

「大葉」とは?──販売用に使われる名前

「大葉」は、青じその葉の部分に限定された商品名です。

もともとは1970年代、農協や青果市場などの流通現場で、
「青じその葉」と「赤じその葉」を区別しやすくするために生まれた名称です。

現在では、

  • スーパーのパック →「大葉」と表示
  • 家庭料理やレシピ →「しそ」「青じそ」と呼ばれることも多い
  • 加工食品 →「青じそドレッシング」「青じそふりかけ」など

このように、「大葉」は青じその一部(葉)を指す言葉として定着しています。

飲食店やスーパーでの使い分け

そのため、日常生活では「大葉」と「青じそ」「しそ」が自然に混在している状態とも言えます。

  • スーパーの青果コーナーでは「大葉」として売られていることが多いです。
  • 飲食店のメニューでは「しそ」「青じそ」という表記が多く、「大葉」と書かれることは少なめ。
  • 調味料やレトルト食品では「青じそ味」として使われることが多い傾向です。

プチ雑学|しそは栄養もすごい!

「しそ」や「大葉」は、香りだけでなく栄養面でもとても優秀です。

  • ビタミンA・C・E:美肌や免疫力アップに
  • カルシウム・鉄分:骨や血をサポート
  • 食物繊維・ロスマリン酸:腸内環境や抗酸化に効果的

さらに、消化を助けたり、殺菌作用もあるため、夏の食中毒対策にもぴったりです。

まとめ

「しそ」と「大葉」、実は明確な使い分けがあったんですね。

用語意味補足
しそシソ科植物全体の名前青じそ・赤じそ含む。芽・花・実も含む
青じそ緑色のしそ薬味や天ぷらに活躍
赤じそ紫色のしそ梅干し・ふりかけに使われる
大葉青じその葉の商品名主にスーパーや流通で使われる呼び名

何気なく使っていた言葉にも、こうして意味があると知ると、
スーパーでの買い物やレシピを考える時間もちょっと楽しくなります。

今度「大葉」を手に取ったとき、ぜひこの記事のことを思い出してみてください!

1 COMMENT

現在コメントは受け付けておりません。